THE STYLIST INTERVIEW

TAIKOKAN-Men’s Hair Salon- 下地 善之

下地 善之

下地 善之

@ TAIKOKAN-Men’s Hair Salon-

今回は代々木エリアで髪技理容師に出会うためにリサーチをしていたところ、TAIKOKAN-Men’s Hair Salon-さんを見つけたので取材を申し込むと下地 善之さんがインタビューを快諾してくださった。下地氏は理容師歴30年、実家の床屋から名を引き継ぎながら、自身のスタイルでワンランク上の理容を追求されている髪技理容師だ。

理容師歴:30年
出身校:国際文化理容美容専門学校
出身地:沖縄県
得意技術:レザーシェービング、刈り上げ
得意スタイル:クラシックなバーバースタイルからトレンドをとりいれたオンオフ楽しめるメンズカット
こだわり:丁寧なカウンセリングと施術
趣味:映画、ラーメン、ゾンビゲーム
理容師を目指したきっかけ

理容師を目指したきっかけ

バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは下地さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。 下地氏:よろしくお願いします。理容師を志した理由は、実家が理容室だったため…と言いたいところですが、実は少し異なります。幼い頃から、小さな島である宮古島を出て東京に行きたいという想いを抱いていて、その手段のひとつとして理容師という職業を選びました。 バーバーなび:もともとは「東京に行く」という夢が先にあったのですね。 下地氏:そうですね。親には「いつか店を継ぐ」と伝えて上京しましたが、それはあくまで説得のための言葉であり、本心では東京で新しい挑戦をしたいという気持ちが強かったというのが正直なところです。このお店を立ち上げる際に、上京時に交わした約束を思い出し、実家に戻って物理的に店を継ぐことは叶いませんでしたが、店名を引き継ぐことで、父の想いを受け継ぐことができるのではないかと考えました。その想いを込め、父の店「大幸館」の名から「TAIKOKAN」という名前をつけました。26年越しに、父との約束を果たすことができたと感じています。 バーバーなび:実家に戻る選択ではなく、別の形で「継ぐ」道を選ばれたのですね。
理容業界への思い

理容業界への思い

バーバーなび:理容業界全体に対してどのような思いや考えをお持ちですか? 下地氏:理容業界では近年、担い手の減少に伴い、美容業界とは異なる伝統や技術が徐々に失われつつある現状を感じています。その中でも特に、理容室で行われるレザーシェービングには、他にはない魅力があると考えています。レザーシェービングは、単に顔の毛を剃る作業ではなく、長い年月をかけて培われた職人技であり、肌へのやさしさや滑らかな仕上がりにより、お客さまに心地よい特別な時間を提供できる技術です。 バーバーなび:確かに、T字カミソリでは味わえない独自の良さがありますね。 下地氏:はい。レザーシェービングは、T字カミソリでは得られない深剃り感や繊細な仕上がりを実現する点に、大きな特長があると考えています。この違いを理解し、それぞれの特性を生かして施術を行うことで、理容技術の奥深さが一層際立ちます。だからこそ、この伝統ある技術の素晴らしさをより多くの方々に知っていただき、その価値を高めながら守り継いでいくことが重要だと強く感じています。安価なサービスに依存することで、こうした貴重な技術の価値が薄れてしまう現状を見ると、心が痛みます。だからこそ、レザーシェービングをはじめとする理容技術に誇りを持ち、未来へ伝えていくことが、これからの理容業界を支える鍵になるのではないかと考えています。 バーバーなび:理容業界の未来を見据えた、大切な視点ですね。
髪技理容師としてのこだわり

髪技理容師としてのこだわり

バーバーなび:それではこだわりを教えてください。 下地氏:私は、お客さまの感覚をダイレクトに感じ取るコミュニケーションこそが、この仕事の醍醐味であると考えています。もちろん、技術向上は当然のことですが、その上で一人ひとりの気持ちや状況を的確に把握し、最適なスタイルとサービスを提供することが大切です。 バーバーなび:技術だけではなく、心の通った対応を大切にされているのですね。 下地氏:はい。理容師としてのキャリアをスタートした当初、先輩から「とにかく会話をしなさい」と教えられました。最初は天気の話題から始めるよう指導を受けましたが、今振り返ると、その何気ない会話こそが、お客さまのその時々の気分や感覚をうかがう大切な入り口であったと実感しています。 また、若い頃には政治や宗教、野球などの話題は避けるべきだと教わりましたが、経験を重ねるうちに、重要なのは「話題を避ける」ことではなく、お客さまに応じた慎重な言葉選びをすることだと気づきました。お客さまとの対話を通じて新たな知識や視点を得ることができ、自分自身の成長にもつながっていると感じています。社会学者や大学教授の方との会話からは、「学問は最終的に人を知ることに行き着く」という考えにも触れることができました。このような貴重な経験が、自身の理容師としてのあり方にも大きな影響を与えていると感じています。さらに、私は理容師免許と美容師免許のダブルライセンスを持っています。理容と美容、それぞれの特性と強みを理解したうえで施術を行うことで、より幅広いアプローチが可能となり、さまざまなお客さまに最適なサービスをご提案できるよう努めています。 バーバーなび:理容と美容、両方の視点から対応できるのは大きな強みですね。 下地氏:ありがとうございます。店名に込めた「大きな幸せの館」という想いのもと、お客さまや仲間に心からの幸せと温かなコミュニケーションを届けられるよう、これからも全力を尽くしていきたいと考えています。
お客様へのメッセージ

お客様へのメッセージ

バーバーなび:どのようなお客様にお店に来て欲しいですか? 下地氏:TAIKOKANは、確かな技術と、常に新しい風を感じていただける空間を目指しています。カットやシェービングだけでなく、ヘッドスパや会話を通じて、心のデトックスとリラックスできる時間を提供することを大切にしています。実際に、来店される多くのお客さまが、そのひとときを楽しみに足を運んでくださっています。 バーバーなび:技術だけでなく、心の癒しも重視されているのですね。 下地氏:はい。日常の喧騒から少し離れ、リフレッシュできる時間を過ごしていただきたいと考えています。お忙しい毎日を送られている方こそ、ぜひ気軽にご来店いただければ嬉しく思います。
未来の理容師に向けたメッセージ

未来の理容師に向けたメッセージ

バーバーなび:理容師を目指す若者に向けたメッセージをお願いできますか。 下地氏:理容業界は、伝統的な技術を土台にしながらも常に新しい挑戦が求められる現場です。技術を磨くことはもちろん、細部にこだわることが腕の深さを作ります。お客さまとの何気ない会話から学べることもたくさんあります。大変な仕事ではありますが品質に妥協せず、自信をもって自分を磨いていって下さい!あなたの情熱が、次の世代のスタンダードになっていくはずですし、たくさんの方の笑顔に繋がります! バーバーなび:素敵なメッセージをありがとうございました。

サロン紹介

SHOP INFORMATION

店舗名
TAIKOKAN-Men’s Hair Salon-
住所
東京都渋谷区代々木2-26-2 2桑野ビル3-D
沿線
中央本線・山手線・都営大江戸線
最寄駅
代々木駅
営業時間(平日)
11:30~21:30
営業時間(土日祝)
10:00~20:00
定休日
木曜日
電話番号
03-6276-3629   発信
ホームページ
店舗ページ
理容師特集一覧へ戻る