理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは佐藤さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
佐藤氏:よろしくお願いします。きっかけはアルバイト先での出会いです。うちは祖父の代から続く家業だったので、幼い頃から「将来は理容師になれ」と言われ続けていました。でもある時、思春期になると反発心が芽生えて、運動系の部活動に打ち込んだことがきっかけから「中学校の先生になり、部活の顧問を務めること」を目標にしていました。
高校でも部活を続け、引退後に始めたケーキ屋でのアルバイトで出会ったのがパティシエの店主だったんです。一見強面な風貌の方でしたが、繊細で美しいケーキを作る職人で、その方からある日「お前、体育の先生になっても年を取ったら大変だぞ。プールに入れなくなるし、生徒と一緒にマラソンもできなくなる。体力が落ちてしまったら職を失うかもしれない。それよりも、これからは女性も手に職をつけるべきだ。理容師になった方がいい」と言われたんです。
しかも、その店主は「手に職があれば現金で好きなものが買える」と話し、実際に子供に赤いシビックを現金で買ってあげたというエピソードを聞かせてくれました。ちょうどその頃、私は教習所に通っていて車が欲しいと思っていたので、「床屋になったらすぐに車を買える」と言われたことも大きなきっかけになりましたね。
バーバーなび:パティシエの店主から手に職を、と言われたことがきっかけになっているのですね。
佐藤氏:そうなんです。そこからは家業にしっかり向き合い、理容師の道へ進むことを決意しました。勉強が苦手でしたが、不思議と専門学校の授業は面白くて人生で一番勉強した時期だったかもしれません。まさかアルバイト先での一言がここまで大きな転機になるとは思いませんでしたが、この出会いがなかったら私は体育の先生になっていたかもしれませんし、今ここにはいなかったかもしれないです。なので、今でもそのパティシエの店主にはとても感謝しています。