理容師を目指したきっかけ
バーバーなび:こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは佐藤さんが理容師を目指すことになったきっかけを教えてください。
佐藤氏:よろしくお願いします。実は結婚するまでは、理容とはまったく縁のない業種で働いていました。主人は理容師でしたが、スタッフも在籍していたため、私は軽い掃き掃除などのお手伝い程度で、理容の仕事に本格的に関わることはありませんでした。左利きだったこともあり、「床屋は右利きの世界」という先入観もあって、免許を取るつもりもなく過ごしていました。ですが、結婚して4〜5年が経った頃、主人のアシスタントとして少しでも力になれたらと思うようになりました。そこで「とりあえず資格だけでも取ってみよう」と考え、39歳のころ通信で免許を取得しました。
バーバーなび:ご主人との結婚をきっかけに、理容の世界が身近になったのですね。
佐藤氏:そうですね。もともとは主人のカット後にシャンプーをしたり、シェービングの準備をしたり、あくまでアシスタントとしての役割を想定していました。ですが、あるときふと、「自分にできることは何だろう」と考えたんです。アシスタント業務には賃金が発生するわけではありませんし、もし主人に万が一のことがあった場合、今のお客様を引き継ぐこともできず、予約をすべて断ることになる。そう考えたとき、初めて大きな不安を感じました。主人と同じようにカットやカラーができるようになるには何年もかかると感じましたし、自分が今から全ての技術を一通り身につけるのは現実的ではないと思いました。そこで「短期間で技術として確立できるものは何か」と考えた結果、レディースシェービングに可能性を見出しました。やろうと決めたとき、まずはどう学べばいいのかを模索しました。主人も「メンズの延長線上だろう」という程度の認識で、しっかりとした指導が受けられる環境が見つかりませんでした。周囲を見渡しても、同じような悩みを抱えている人は多いように思いました。そんな時、偶然関西から講師の方が来ていると知り、4回のレッスンに参加しました。そのレッスンをきっかけに、シェービングの奥深さや、自分の中での技術の課題にも気づかされました。施術を始めてからは、想像以上に壁にぶつかることも多く、「どうしたら解決できるのか」と悩む日々でした。でも、周囲に相談できる人がいない中で、自分自身で得た知識や経験は、同じように悩む人に伝えられるのではないかと感じるようになりました。そこから、教える立場へと進むきっかけが生まれたのだと思います。
バーバーなび:そのような経緯を経て、現在はスクール講師としても活動されているのですね。